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Read in Japanese: Why Ichiro 'was everything' to Seattle Mariners fans

caption: Over 45,000 fans sell out T-Mobile Park. It's a sea of Ichiro Suzuki jerseys, signs, and baseball caps.
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Over 45,000 fans sell out T-Mobile Park. It's a sea of Ichiro Suzuki jerseys, signs, and baseball caps.
KUOW Photo/Natalie Akane Newcomb

シアトルT-モバイル・パークにマリナーズの歴史を彩った名選手を称える新たな記念プレートが登場した。さらに来年には、銅像建立の計画も発表された。

その選手は世界が誇る鈴木イチロー氏だ。

球団は、彼の背番号「51」を永久欠番とすることを決定。8月10日の球場は、イチロー氏への敬意を示す熱狂的なファンで埋め尽くされた。「イチロー!」と連呼する声が球場に大きく鳴り響く中、涙を静かに拭く観客の姿もあった。

表彰台に立ったイチロー氏は英語で「シアトル!調子はどうだ?」観客に向かって呼びかけた。彼が公の場で英語で話すのは極めて珍しい。

「今日この場所にいられる事を大変光栄に思っています。この最高の栄誉をいただいて心より感謝しています。ただ……誰が二週間で二度も英語でスピーチさせようなんて考えたんですか?」と笑いを誘いながら語り、英語でのスピーチは自身のキャリアの中で「最も困難な挑戦の一つ」であったと笑顔で振り返った。

英語で読む: Why Ichiro 'was everything' to Seattle Mariners fans


式典には、マリナーズの歴代の名選手が多数参列した。参列者のひとり、殿堂入り投手ランディ・ジョンソン氏(身長2.02メートル)もかつて同じ背番号「51」を背負った人物だ。

「シアトルではすでに「51」に深い歴史がありました。」しかし、その背番号はイチロー氏が日本球団オリックス・ブルーウェーブでの在籍時の9年間背負っていた特別な番号でもあった。

「でも、ジョンソン氏は51番を私に譲ってくれました。彼の優しさがなければその背番号を着ることはできなかった。その責任と誇りを保つためにがんばりました」とイチロー氏は感謝の言葉を述べた。

caption: Audry Bastian (second from left) and her family cheered at Ichiro Suzuki's number retirement ceremony Saturday, Aug. 9, 2025, at T-Mobile Park. They wore hats with limited edition Suzuki patches and headbands with a letter spelling out the name "Ichiro."
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Audry Bastian (second from left) and her family cheered at Ichiro Suzuki's number retirement ceremony Saturday, Aug. 9, 2025, at T-Mobile Park. They wore hats with limited edition Suzuki patches and headbands with a letter spelling out the name "Ichiro."
KUOW Photo/Natalie Akane Newcomb

観客の中には、家族5人で声援を送るアードリー・バスチャンさんの姿もあった。日系アメリカのバスチャンさん一家は、幼少期から家族全員でイチロー氏を応援していたという。

「イチロー氏は謙遜する大切さ、小さい努力の積み重ねの大切さを教えてくれました。私の家族の絆を強くしてくれた存在でもあります」と強調した。

母のアリサ・中田さんはイチロー氏は自分の息子だと思っていると嬉しそうに語った。「彼は私の人生の一部です。今日は私にとっても画期的な瞬間です。彼は私の誇りです」と涙ぐみながら打ち明けた。

caption: Hideki Tani (left) and his son Ryotaro (right) flew in from Japan to see the ceremony.
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Hideki Tani (left) and his son Ryotaro (right) flew in from Japan to see the ceremony.
KUOW Photo/Natalie Akane Newcomb

また、日本から駆けつけたファンの姿もあった。谷秀紀さんと息子の谷凌太朗さんは日の丸に「イチロー 51 野球殿堂」と書かれたポスターを掲げて声援を送った。

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かつてニュージャージー州に4年間滞在し、その間全米を飛び回ってイチロー氏を追いかけ続けた谷さんは「アメリカで活躍しているイチローさんに自分も励まされてきました。だから、どうしても今日見ないといけないと思って来ました」と語った。

凌太朗さんも「アメリカでイチローさんと同じように、周りと比べて小柄なプレイヤーとしてやっていかないといけなかったので、その面ではやっぱり勇気を与えてくれました」と述べた。

スピーチの最後にイチロー氏は現役のマリナーズ選手に向けて、「今年は彼らの重要なシーズンになるかもしれない。この瞬間を大切にし、この機会を逃さず活かすことができると、私は確信している」と力強いエールを送った。

その後、「さぁ!試合をはじめるぞ!」と笑顔で叫ぶと、スタジアムは再び大歓声に包まれた。試合はマリナーズがタンパベイ・レイズを7対4で下し、勝利で締めくくられた。

caption: Ichiro Suzuki speaks to reporters the morning after the ceremony and cracks jokes.
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Ichiro Suzuki speaks to reporters the morning after the ceremony and cracks jokes.
KUOW Photo/Natalie Akane Newcomb

翌日の朝、イチロー氏は記者会見に出席し、前日とは対照的に野球帽の上にサングラスをかけ、スポーツウェア姿で、リラックスした様子で記者会見に臨んだ。

来年建立予定の銅像について問われると「聞かされていなかったからびっくりしたと言い、「想像もしていなかった」と率直な思いを語り、笑みを浮かべながら「僕が死んだ後も安心だなって思いました」とユーモラスに答え、会場を和ませた。

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